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ザトウクジラ


熱帯の浅い海はザトウクジラにとって理想的な生育環境である。水温は暖かく波は穏やかで、捕食動物も殆どいない。クジラの子は一日に500リットルの母乳を飲むが、この透明度の高い海には母クジラの食料となるものは何も無い。

生後5ヶ月も経つと、子クジラは南極の豊かな餌場に向けた旅を始められるだけの体力を身に付けている。母子は広大な海を、南を目指して泳ぐ。約6500キロの旅路の果てに、親クジラは食糧にありつけるのである。ザトウクジラは気泡でらせん状の網を作り、小エビのようなオキアミを大きなその口で一飲みにする。

クジラはこの機会に一時も休まずに食べ続ける。夏の終わり、クジラが再び熱帯へ戻らなければならない時がやってくる。

クジラは今、どこを泳いでる?