現在まで、地球上に生存した種のおよそ90パーセントがこの惑星から消滅しました。 しかし、絶滅は過去に限られたことではありません。私たちは今、完新世の大量絶滅と呼ばれる大絶滅の波を経験していると考えられています。
概要種の絶滅は太古の昔から起こり続けています。それは数多くの異なる理由から起こります。たとえば、さまざまな要素によって起こる生息地破壊、または飢えた捕食者に容赦なく捕食され餌食になるなどです。
一般に合意されている見解では、過去5億5千万年の間に5回の大量絶滅が起こったとされています。オルドビス紀の大絶滅は、約4億3800万年前に発生したもので、氷河期の到来により引き起こされたのではないかと考えられています。地球上の複雑な生命体はほとんど海中に生息していたため、水温の変化によってそれらの生命体の自然の生息地の多くが破壊されました。この出来事がおよそ4分の1の海洋生物群の絶滅を引き起こしました。
デボン紀の大量絶滅はおよそ3億6千年前に起こり、ここでも世界のサンゴ礁の大半を含む海洋生物群の4分の1が絶滅しました。この大量絶滅の原因は不明です。
二畳紀の大量絶滅は「The Great Dying (大絶滅)」としても知れられています。これは約2億4500年前に起こり、全生物種の95パーセントが絶滅しました。原因は、火山活動、隕石衝突、または海水中の含有酸素がほぼゼロになるくらいの重度の地球温暖化であったと考えられています。
三畳紀の大量絶滅もまた、火山活動が部分的に引き金となったと考えられ、2億800年前に起こりました。この大絶滅により地球上の約半数の生物種が消滅し、恐竜時代の幕開けのきっかけとなりました。
白亜紀の大量絶滅が比較的近年に起こった最後の大絶滅とされ、恐竜の消滅がこの時に発生ました。この大絶滅は、6500万年前に現在のメキシコ南部に衝突した直径約180kmの巨大隕石によって引き起こされたと考えられています。
「私たちは今、完新世の大量絶滅と呼ばれる別の大絶滅を経験していると考えられています。今回の大絶滅は、隕石衝突や溶岩の大量流出など、ひとつの原因に特定することができませんが、その深刻さに至っては疑う余地がありません。」
厳しい現実は、近年における絶滅は地球上の人類の増加が大きな原因となっているということです。明らかに私たち人類は差し迫った絶滅の危機には直面していませんが、全人口の食糧と住宅を賄うことへの必死の努力が、他の生物種のための資源と土地を自分たちのものに転換させてしまい、そのことがこの惑星の生物多様性に巨大な波及効果をおよぼしています。
脅威にさらされている生物種この問題は、ガゼルやクジラ、クマなど、私たちがこれまで目にしてきた保護運動の対象動物の枠をはるかに超えています。まだカタログ化に至っていない生物種が何百万種も存在し、それらも絶滅の危機にさらされている可能性があります。それらの種の多くは顕微鏡下でしか見えないほど微小な生物です。
これらの微小生物種はしばしば、農作物の授粉や水の浄化などの面で重要な役割を果たし、私たちは、手遅れになってしまうまでそれらの生物種の重要性を認識できず、またそれらが危機に瀕していることさえも気づかない可能性があります。
私たちにできること私たちは過去5回にわたる大量絶滅期を乗り越えてきた生物種よりも優位な立場にあります。今日、私たちの周囲で起こっていることを認識しているからです。私たちには保護活動を行ってこの状況に対し何らかの手段を講じる能力があります。
しかしながら、確実に私たちの急速な発展を維持するために他の生命体の生息地を破壊しないようにするには、非常に苦難を強いられる課題です。私たちがこの6回目の大量絶滅の波に打ち勝つためにできる限りのことをしたかどうかは、将来この出来事が過去のものになった段階でしかその成果を真に判断することができません。