クイックガイド

マウンテンゴリラ


マウンテンゴリラ―人間に最も近い動物のうちのひとつ―は非常に多くの脅威に直面している野生生物の象徴的存在です。(ヨーロッパの科学界では)1902年に発見され、発見以降の20世紀の大半を通して深刻な絶滅の危機にさらさされてきたゴリラを、人々は昔からひどく恐れていました。けれども、マウンテンゴリラはおとなしく、妨害や生息地損失、密猟に弱い動物です。また、ゴリラは人間界に生じる戦争と貧困の間接的犠牲者です。

概要
マウンテンゴリラはコンゴ民主共和国(DRC)の東部とルワンダ北西部、ウガンダ南西部の国境上にある中央アフリカの高知の森林に生息しています。この地方の人口増加によって、農業と薪のために森林が伐採されています。 このことがゴリラにとって大きな問題を引き起こしています。

脅威

  • 非常に人間と似ているため、ゴリラは人間がかかる病気の多くにかかりやすいのです。ゴリラは必要な抗体を持ち合わせていないため、ウィルスへの初感染が、ゴリラ集団全体を全滅させてしまう可能性があります。いかなる人間との接触も潜在的に有害で、命に関わる事さえあります。 
  • 悪徳取引業者に「委託」され、赤ちゃんゴリラを捕らえるためにマウンテンゴリラを狩るという状況は、まさに脅威の現実です。 
  • ゴリラはまた、密猟者がアンテロープやカワイノシシ、その他の野生動物を捕まえるために仕掛けた罠にかかって殺されたり傷を負ったりします。 
  • コンゴでの違法採掘がゴリラを含めたあらゆる野生動物に壊滅的な影響を及ぼしており、この地方の長引く社会不安もまたゴリラに常に付きまとっている危険です。同時に地域社会の中で共存する権利を奪われたという感情も深刻な課題となっています。

慈善団体の保護活動
国際ゴリラ保護プログラム(IGCP)および ファウナ& フローラ・インターナショナル (FFI)がマウンテンゴリラの保護に取り組んでいます。

「ゴリラの生息地を維持する唯一の方法は、現地住人にゴリラを自分たちの生活を脅かす相手ではなく、自分たち自身の状況を向上させる手段という理解を持ってゴリラを見てもらうことです。」

IGCPの詳細
IGCPは機器の提供や、森林警備官の訓練を行いながら、公園のスタッフと緊密に活動しています。 また、地域住民の生活向上とゴリラ保護支援の促進のため、ゴリラ周辺で暮らす地域社会とも密接な活動を行っています。
ヴィルンガ火山とブウィンディ国立公園の森林に覆われた斜面付近に住む人々は、概して極貧生活を送る自給自足農業者であり、生活の全てを農業に頼っています。ゴリラ観光事業は不可欠な外国資本をもたらし、ゴリラの山林では主要輸出品目の紅茶やコーヒーの栽培が行われ、また自給自足農業は地域人口の大半を支えています。森林とゴリラを排除すると、経済破綻と大規模な飢饉に見舞われるでしょう。
IGCPは現地の人々がゴリラの生息地に悪影響を与えない新たな生計の立て方を考案できるよう、援助しています。その実例は、養蜂や薬草の栽培、きのこの生産などです。

IGCPは現地の人々がゴリラの生息地に悪影響を与えない新たな生計の立て方を考案できるよう、援助しています。   たとえば、養蜂や薬草の栽培、きのこの生産などです。


私たちにできること

  • 不要に携帯電話の機種を変更しないでください。コルタンと呼ばれるミネラル―携帯電話の基本構成材―はコンゴ民主共和国で採掘されており、ゴリラの生息地損失を引き起こし、野生動物の肉の取引を助長しています。 機種変更する際には、必ず古い携帯電話をリサイクルしましょう。
  • またご寄付をBBCワイルドライフ基金に寄付をお寄せ下さい。
     

マメ知識

  • マウンテンゴリラは推測で12種類の異なる鳴き声を発するとされています。「げっぷ」は菜食中の満足度の表れであると同時に、植物が生い茂る森の中で群れに個々の居場所を告げるための連絡音でもあります。
  • 夜眠るとき、ゴリラは食さない植物を使って地面に寝床を作ります。母親ゴリラは、自分の赤ちゃんと寝床を共有します。
  • 成体のオスゴリラは「シルバーバック」として知られていますが、これは背中から腰にかけて銀色の毛が生えるからです。
  • 遺伝子的にゴリラに最も近いのはチンパンジーです。(チンパンジーもまた、動物界で人間に最も近い動物です。)
     

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